怠け者サラリーマン投資日記

30代サラリーマンである著者が、資産運用(株、債券、不動産など)や不労所得について語るブログです。

南アランド(ZAR)は買いか?

本日は南アフリカランド(ZAR)について書いてみたいと思います。

筆者自身は、ZARのポジションや南アフリカ関連株式を保有していませんが、20代の投資デビュー時は、ZARの高金利に惹かれてポジションを持っていた時期がありましたので、その時の名残で、今でも南アフリカに関するニュースはチェックしています。

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南アフリカってどんな国?

南アフリカに対する馴染みが無い方もいると思うので、南アのプロフィールについて、外務省のHPがありましたので、引用しておきます。

  • 位置:アフリカ大陸の最南端
  • 国土面積:122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)
  • 人口:5,495万人
  • 首都:プレトリア
  • 民族:黒人(79%)、白人(9.6%)、混血(8.9%)、アジア系(2.5%)
  • 通貨:ランド(ZAR)

南アフリカ基礎データ | 外務省

南アフリカは、日本のような経済国というレベルではありませんが、アフリカ大陸きっての先進国でもあります。

ご存知の方も多いかと思いますが、南アフリカではアパルトヘイトと呼ばれる人種隔離政策が実施されていた暗い歴史があります。

ランドは高金利通貨の代表格

南アフリカの自国通貨はランドと呼ばれる通貨で、アルファベット表記でZARと記載されることが多いです。

FX経験者であればご存知だと思いますが、ランドは高金利通貨として知られており、低金利である現在のような状況下では、高金利に魅力を感じてランドを買う投資家もいます。

筆者もその一人で、日本円を売ってランドを買えば、金利差でスワップポイント狙いのポジションを持っていました。

南アフリカ政治は問題だらけ

そんな高金利通貨であるランドですが、所詮は新興国通貨であるが故に流動性が低い事や、リスクオフ時には下落しやすい事などがあります。

特に、南アの内政状況は極めて深刻で、国内政治に関する悪いニュースが頻繁に取り上げられ、その都度にランドが下落していました。

ところで、現在の南アフリカ大統領をご存知でしょうか。

現在の大統領は、ジェイコブ・ズマ氏という人物で、与党であるANC(African National Congress)のトップです。

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ズマ大統領は、とにかく悪名高く、汚職疑惑が絶えません。

更に、金融市場から信頼されていた財務大臣を次々に更迭し、ズマ氏のお気に入り人物を財務大臣に指名したりと、やりたい放題でした。

そんな身勝手な政治スタイルであったため、2009年に大統領に就任して以降、何度も大統領に対する不信任投票が実施されてきました。しかし、与党が過半数を獲得している事に加え、投票が無記名ではなかった事から、実際に辞職まで追いやられる事はなく、大統領の座を守り続けています。

ズマ大統領に対する無記名での不信任投票が注目の的に

しかし、そんなズマ氏に転機が訪れたのは2017年8月の事です。

今まで幾度となく不信任投票が否決され続け、どうにかこうにか大統領の職を守り続けていたと書きましたが、野党の努力が奏功して、遂に無記名での不信任投票が実施される運びとなりました。

無記名なので、与党ANCから造反議員が発生して、ズマ大統領が辞職するシナリオが一気に現実味を帯びてきました。これを受けて、為替市場ではランドが反発して、日本円や米ドルに対して南アランドは上昇していきました。

不信任投票の結果は?

投票当時、為替市場は引き続きランドに対して強気です。大統領が辞職に追い込まれ、南アフリカ経済が好転するとの期待が強い証拠です。

しかし、投票の結果は不信任投票は否決される結果となり、ズマ大統領が続投する結果となりました。事前に期待されていた、与党から造反議員は一定数いましたが、過半数を得るまでには票が集まらず、結局のところ否決されていました。

為替相場も、不信任投票の否決が伝わると、一気にランドが急落しました。今までの期待感が剥落した結果です。

南ア経済の先行き

ズマ大統領の続投が決定したことで、ズマ大統領は任期まで全うできる事が確定的となりました。

つまり、次の南ア大統領は、ズマ氏の息がかかった候補者になる可能性が高いという事で、しばらくの間は汚職が根絶される可能性は低くなりました。

更に、失業率も20%以上とかなり高く、ズマ氏に対する一般庶民の不満も高まっているため、今後はデモも頻繁に起こり、国全体が混乱に陥る可能性が十分に考えられます。

それでも汚職がはびこるのであれば、負のスパイラル以外の何物でもないと思います。

ずばり、ここからランド投資は有りか?無しか?

ずばり、無しだと思います。

筆者の意見としては、当面の間はランドへの投資は避けるべきかと思います。現状の南ア経済に対して、ポジティブな見方を持っている投資家は殆どいないと思うからです。

FXでランド円の買いを検討されているのでば、金利差がそれなりに大きいので、ある程度のスワップポイントを期待できますが、それ以上の含み損を抱えてしまうのが関の山だと、個人的に思います。取り敢えず、今はやるべきタイミングではないです。

それでもやりたい場合、次の大統領候補が見えてきたあたりが、仕込むタイミングだと思いますので、その時に戦略を考えるという事であれば、まだましかと思います。

逆に、ランド売りであれば、いわゆる順張りなので、それはそれで一つの戦略だと思います。ただ、スワップポイントを払わなければならないので、長期で取り組むというよりかは、短期で細目に利確していくイメージでしょうか。

筆者が20代の時に犯したミスと同じことを読者の皆様には繰り返してほしくないと思い、僭越ながら、アドバイスさせて頂きました。

なお、投資は自己責任でお願いします。